英語上達完全マップでTOEIC 910点取得

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TOEIC (2026-02-15 第417回午後) で 910点 を取れました。

TOEICスコア

すべては 英語上達完全マップ に従った勉強法のおかげです。
英語力を伸ばすためには、まず指針となる英語勉強法を確立することが必須です。
あれやこれやと中途半端に手を出すより先に、英語上達完全マップを隅から隅まで読み込むことを強くおすすめします。

ここでは、英語上達完全マップに感謝を表して、勉強記録をまとめます。

筆者スペック

学習開始前 (2017):

  • 一般的な理系工学部出身
  • 英語はずっと苦手。cottageを「コッタゲ」と読んで親に爆笑されるレベル。大学受験では英語の比重が大きい所はことごとく落ちて、最後に英語なしの後期試験で滑り止まる始末。もはやトラウマ。
  • 入社時のTOEIC-IPで600点
    • 本番よりIPの方が簡単らしいけど真偽のほどは不明

学習前期 (2017-2019)

  • Qiitaで流れてきた記事で英語上達完全マップを知る。加えて英語ができる上司からも常々勉強しろと言われていたのでなんとなく始める。
  • 当時は長距離通勤だったので電車中の暇つぶしに最適だった。しばらくして会社のリモートワーク移行に伴い、通勤勉強習慣が途絶えてしまい、勉強休止。
  • 業務で論文読みはするが、DeepLなど翻訳ソフトメイン。
  • 院試で必要になったため、2023年4月にノー勉受験で 780点

学習後期 (2024年12月-2026)

  • 忘年会で、次年度の抱負として、「いい加減人生の忘れ物を取りに行く」みたいな話をしたのをきっかけに学習再開
  • 中断してた間でだいぶ知識が抜け落ちてたので、復習含めやり直し
  • TOEIC 910点 (L470, R440)
    • しっかりと基礎固めさえ行えば、英語上達完全マップ標準ケースでいうところの700点台の学習進行で900点超えは十分可能。下図赤枠で囲った部分までしかできていないし、リスニングやプレ多読はほぼなし。
英語上達完全マップ標準ケースの学習進行図。赤枠で学習した範囲を示している

モチベーション

  • 英語ペラペラになって、キャリアを変えたいみたいなモチベーションはない(会社業務的にも、それほど活躍の機会はない)
  • ただ漫然と900点以上というのは人生が終わるまでにやっておきたいことリストに入ってるぐらいの感覚
  • しいて言えば、国際学会でちゃんとディスカッションしたいとか、自転車趣味なのでヨーロッパ走ってみたい、みたいなのはあるが、AIの発達した現代ではどうとでもなる

学習戦略

  • 怠惰を飼いならす
    • 人間、それをやらないと気持ち悪い状態にまで習慣化できると、続けられるというのを自転車トレーニングで学んだ。
      • なので最初は負荷は軽く頑張りすぎない。極論5分でも出来たらOKにする。
    • Studyplus で学習ログとってストリークをたとえ5分でも絶やさない。特にスマホアプリ Anki の効果は凄まじく、スマホですべてが完結し、現代のドーパミン中毒者には相性が良すぎた。
      • 気軽にいつでもどこでもできる環境づくりは大切
  • 声に出す
    • スペルを覚えたいわけではないので、文字書きはしない
      • 学生の頃は、単語を覚えるにしても、ノートに書きなぐっていたが、非常に効率が悪い(高校生の時に知りたかった、、、)
    • 代わりにどんな文章でも2,3回は理解して口にする
  • 金はかけない
    • もったいないので、使う教材は最小限にしてなんども繰り返す
    • 中古の参考書を買う。技術書のように急速にトレンドが変わるわけではない
    • 基礎も固まってないのに、毎週1時間のお高い英会話教室で「Hello, I’m fine thank you! and you?」なんてことをやっても上達は見込めないでしょう(もちろんモチベ維持という点には異議なしですが)

学習過程

合計 約1,050時間(学習前期540時間, 前期510時間) でした。取り忘れたログとかもあるので、多少誤差はあるとは思いますが、+100時間とかにはならないと思います。
ダラダラとやっているので、全期間で平均をとると1日あたりの勉強時間は1時間未満になってしまいますが、英語力向上には毎日2時間程度は取りたいものです(モチベーションの高い学習後半はちゃんとできた)。

分野別の学習時間

学習全体を通した、TOEICまでの分野ごとの学習時間時間です。基礎となる文法理解とその運用(瞬間英作文) メインとして、音読やボキャビルでの体力づくりを行っています。前述の通り、リスニングとプレ多読にはほぼ手を出していません

発音は6時間しかやってないことになってますが、もっと時間をかけているはず(ログ紛失)。

発音音読瞬間英作文文法精読ボキャビルTOEIC対策
618218926610926830

分野別チャート


学習過程

学習過程と使った教材を時系列順に並べました。

  • 上達完全マップの標準的な進め方に倣っている
  • 文法は最初から最後まで学習の軸として存在
  • 音読、文法、瞬間英作文、精読がある程度身についてからボキャビルを開始。集中的に取り組んでいる。
  • TOEIC本番直前には、対策本を入れているが基本的な勉強パターンは変わらず。

学習前期 (2017年~2019年)

学習前期のログ

学習前期 (2024年12月~2026年)

学習後期のログ

使用した教材

ツール

Studyplus

勉強の習慣化、モチベーション維持として、ログをつけるようにしています。ログ取り大切。
そのためにStudyplus を使っています。これが無料で使えるのは本当にありがたい。有料機能でもいいから集計用にcsvダウンロードさせてほしいけど

Anki

言わずとしれた暗記アプリのAnki。自分の勉強の根幹をなす神ツール。PCとAndroid版は無料で、iPhoneは有料です。(為替レート次第で)少々お高いが、買い切りで複数端末で使いまわせるので、四の五の言わず買いましょう。

スマホ片手にいつでも勉強が完結するので自分みたいな怠惰な人間には必須。


発音

完全マップには記載がないですが、最初に発音をみっちりと叩き込みます。以降の学習ほぼすべてにおいて発声が伴うので、ここで誤った発音を矯正しておかないと後々響きます。事実先駆者で多くの方が後悔しているポイントとして挙げています。

とはいえ、完全完璧な発音というのは日本人には無理なのである程度のところであきらめましょう。
個人的に、"R"と"L"の発音がよくやり玉に挙げられるけど、本当に難しいのは母音だと思います。いまだにa系の発音([ɑ][æ][ʌ][ə])はちゃんと言えてる/聞き取れてる自信がない。

英語耳

6章以降の洋楽を歌ってみましょうみたいな特訓は正直やらなくていいと思う。読み物として読むのは面白いけど
音読パッケージと同等のことを言っているだけですし、いやというほどやることになるので

自分は使ってませんが、本だけだとわかりにくい場合は、だいじろーの発音動画はよさそう

アメリカ英語発音入門 完全ガイド 【超有料級】


音読パッケージ

意外と教材の選択肢が少ない。特にリピーティング向けにチャンクごとにポーズがある教材が限られる。

みるみる英語力がアップする音読パッケージ

一冊目は上達完全マップの森沢氏による定番入門書をやりました。簡単な本ですが、愚直にやるのがいいでしょう。

速読速聴英単語 Core 1900 ver.4

ブックオフで中古で安く手に入れました。希少なチャンクごとのポーズ付きの教材です。英文がニュースや科学的な内容で面白味があります。
しかし、文章の難易度は高校レベル、単語も8000語以上レベルのものが多く収録されておりかなり上級向けです。また、速読速聴というだけあり、音声スピードも速くシャドーイングが厳しいです。
2冊目に取り組むには難しすぎました。1周はしたもののいまだに完全には終わってません。

「みるみる~」の中級編として、「ぐんぐん~」があるのでそちらをやるべきです。なぜか自分は手をつけてなかったのは素直に反省。


瞬間英作文

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング

森沢氏の定番書です。簡単な文法でさえ運用するとなると難しいことを痛感しました。
本でやるだけでなく、通勤途中などは音声で瞬間英作文を行っていました。
文法順になっているので、ある程度やると暗記してしまいます。次のスラスラに移行しましょう。

スラスラ話すための瞬間英作文トレーニング

文法シャッフルで並んでいます。ボリュームがあるのでコツコツこなしましょう。
否定疑問文の受け答えが、日本語と逆なので難しいですね。

学習後期にやりなおしました。本ではなく、Ankiに入れていつでもできるようにしました。Ankiだと順番も完全ランダムになるのでいいトレーニングになります。

おかわり!スラスラ話すための瞬間英作文トレーニング

スラスラよりも簡単なので、先にこちらからやってもいいかもしれません。
スラスラ同様、Ankiにいれていつでもできるようにしました。

【入試英語】 最重要構文 540 (未完)

学習前期にやりました。高校レベルの構文が大量に並んでいるので力がつきますが、完全に記憶から落ちているのでまたやり直したいです。


文法

英語に苦手意識があるので、文法は奢らず真摯に中学レベルからやり直しました。この年齢になってようやく五文型や時制を理解できました。

シグマ基本問題集 英文法

学年ビリのアホが1年半でTOEICスコアを300点から840点に上げた英語勉強法の話 - Qiita で紹介されていた問題集を使いました。
文法問題集は正直なんでもいいですが、挫折しないためにも、なるべく薄い本から手を付けるのがいいと思います。見開き左側に簡単な解説、右側に付随する演習問題がついているレイアウトがおすすめ。

古本屋にいけば受験参考書が大量に投げ売りされているので、めくってみてよさげなのを手に取ってみてください。

国立・難関私立高校制覇 ハイクラス徹底問題集

同上です。中学レベルの文法問題集ですね。シグマが高校範囲の問題集なので、こっちから手を付けてもよかったかも。

全解説頻出英文法・語法問題1000

同上の記事の問題集。ハイレベルな問題が大量に収録されているので、これを完璧に仕上げれば怖いものなしでしょう。自分はいまだに否定形と比較表現が苦手です(no less thanはどっちだっけ?)。
この本は、学習前期にそこそこやったのですが、学習再開したときにはすっぽり抜け落ちてました(半分ぐらい間違った)。
間違った問題はAnkiに入れてひたすら繰り返し解きました。

TOEIC L&R テスト文法問題 でる 1000問 (abceed)

TOEICの文法問題になれるためにやりました。最初は結構誤答しましたが、200問ぐらい解いた段階で慣れたのか、ほぼ間違えなくなりました。
TOEICで問われる文法知識はそれほど高くないので、語法問題1000をやっていれば苦戦することはないと思います。気合いでやりきりましたが、退屈なので無理にやる必要はなかったかも。
ちなみに、でる1000よりもTOEIC本番のほうがさらに簡単です。

abceedのアプリ買い切りで購入するのがおすすめ。最初からランダム出題で解いてました。同じ著者のTEX加藤氏が追加の90問を無料配信してくださっているので、併せて利用するといいです。

総合英語 Forest

文法でわからないことがあったときの辞書替わりです。今どき文法書がなくてもAIに聞いたら教えてくれると思います。
自分が高校生の頃は、Forestって名前でしたが、いまはEvergreenに改名してるんですね(老い)


精読

英文解釈教室 〈新装版〉

全解説頻出英文法・語法問題1000である程度高校までの文法を身につけた後に手をつけました。2周しました。
当初は和訳を紙に書いて添削していたのですが、あまりにも時間がかかりすぎるので、頭の中で和訳 → 解答・解説と突き合わせ文の構造を把握・理解 → 2,3回音読する方法に切り替えました。
正直かなり難しく、時間もかかりますが、やる価値があります。特に、倒置表現への理解が深まった気がします。
また、どうしても納得できないところはChatGPTに聞くとわかりやすく教えてくれるので捗りました。

英文に対する解釈が一段も二段も上がった感覚が得られ、まず読めない文章はなくなりました。
賛否両論あるみたいですが、個人的にはバイブルに近いです。


ボキャビル

軽めの負荷で反復回数をひたすら増やす戦略が有効です。完璧主義厳禁!
完全マップでは、「ボキャビルは基礎がちゃんと固まってから」が原則ですが、個人的な感想としては、中学基礎文法が固まったら手を付けてもいい領域な気もします。というのも、「どれだけ忙しくても、毎日10個英単語に目を通す」みたいなノルマが決まっていて、習慣化しやすいからです。

DUO 3.0

英単語と句動詞・イディオムを少ない例文に詰め込んだ例文型単語帳。ロングセラーになるのもわかります。自分の出身高校ではターゲット1900を使っていて、全然覚えられなくてボキャビルが嫌いになった原因の一つ

移動時間などで音源を聴いて例文丸ごと覚え、暗唱できるようにしました。ただ、例文と日本語訳の対応だけを覚えてしまっていて、別の場面で単語に遭遇したときに思い出せないことがあったので、別途見出し語をAnkiに入れて覚えました。

SVL 12000

先人にならい、Duoの次は究極の英単語 (Standard Idiom List, SVL)を使用しました。究極の英単語 Vol.2 (4000語~レベル) から順に手をつけました。Duoで多くはカバーできていますが、Vol.2レベルでも知らない単語もかなり多かったです。

書籍では覚えづらいのですべてAnkiでおこなっています。AnkiのShare Deckに、SVLに例文と和訳をつけて公開してくださっている方がいるので、それを利用しましたが、かなり間違いが多いので自作するのがいいです。おそらくかなり昔の翻訳ソフトなどを使っているのだと思います。
自作方法は別の機会に紹介できれば

TOEIC本番前にはSVL Lv.8まで一巡。ここまでやればTOEICで大きな失点につながることはなかったです。


TOEIC 対策

公式TOEIC Listening & Reading 問題集 12

せっかく受けるので、公式問題集で問題傾向の確認をしました。リスニングのPart3,4の先読みとかは初見では対応困難。リピーティング、シャドーイング、音読教材としても有効。

模試のテスト結果

  • TEST1 L83/100, R88/100
  • TEST2 L90/100, R95/100

リーディングのほうが高めだったが、本番ではリスニングのほうがいい結果になった。

極めろ! TOEIC L&R TEST 990点 リスニング特訓

公式問題集でリスニングが弱点なのがわかったので購入。正直、TOEIC対策という点では本番とかけ離れすぎていてやる必要はなかった印象。特に、オーストラリア訛りがずいぶんと独特。
リピーティング、音読教材としてはよいが、結局最初の10チャプターだけやっておしまいになってしまった。

おわりに

TOEIC 910点をとるまでの勉強をまとめました。間にかなり長いブランクがあるので短期集中でやればもっと効率的に進められたと思います。
あらためて考えてみると、結局英語上達完全マップで言っていることって、学校教育での英語とそれほど変わりはないんですよね(当時はその恩恵もわかりませんでしたが)。あとは、学校教育ではグランドデザインが示されない(示しづらい)ので、何をやっているのかわかりづらいってのもありそうです。
ただし最も大きい差異として、徹底した音読が挙げられます。中途半端な会話教育をするよりも効果絶大でしょう。

さて、いつかはとらなければならない900点を超えて、何か変わったのでしょうか?
結論、特に何も変わらず、英語やっぱりよくわからないし、幼少期に刻み込んだ英語への苦手意識は変わらずそこにあり続けるんだろうなと思います。これまでも、これからも。

ここ数年のAIの進化は強烈で、同時機械通訳も夢ではない世界だし、現実にそうなってほしいと思います。そんな中、わざわざ時間と労力をかけて英語を勉強する価値があったのか?と自問もしますが、一つ大きな達成感を得られたことはよかったです。

結局、900点は基礎のキが固まったぐらいのレベル感で、まだまだやるべきことはあります。せっかくの勉強習慣を絶やさず、積んでる教材、SVL12000やSIL6000、英語のハノン、洋書多読などに手を出していきたいですね。

改めて、英語上達完全マップを作製された森沢氏に敬意を表します。本当にありがとうございました。

参考文献